⚪︎はじめに
私も小さいながら事業を運営している起業家・経営者の一人です。
このページでは、開業医=起業家・経営者に必要な『行動』と『心構え』について、私が経験してきたこと、今まで支援した医療機関を元にお話いたします。
結論から申しますと
「新しいことを始める」という行動。
それによって変化する「新しい自分を受け入れる」という心構え。
この両輪を兼ね備えている方が、起業家・経営者といえます。
⚪︎開業・起業→新しいこと始めるリスクを引き受ける
例えば、ご自身が、「今まで入ったことのない飲食店に行ってみる」ことを想像してみてください。
そして、入店してみたはいいが『おいしそうだと思って入ったお店がそんなにおいしくなかった・・・』すると、時間やお金を失ったものの、満足いく結果は得られなかったおいう事実が残ります。
新しいことを始めるには、こういった「リスク」が付きものです。もちろん、『開業・起業』も同じです。
起業家のことを英語で「アントレプレナー(entrepreneur)」と呼び、由来はフランス語の「entreprendrel」です。これは「何かを始める」「企てる」という意味を持っています。つまり、開業・起業とは単に「事業を始める」ことにとどまらず、この背景には利益を追求するという「目的」があるのです。
ちなみにフランス語の「entreprendrel」は中世ラテン語の「interprendere」という意味も含まれています。これは簡単に言えば、「新しいことを始めた自分を受け入れる」ということです。例えば、朝いつもより10分だけ早く起きるなどのように習慣をを変えようとするとき、つい「嫌だな」と思ったり、「面倒だな」と感じたりするものです。開業・起業も同じです。
「このやり方で合っているのかな?」
「こんなことをやっていて本当に大丈夫かな?」
「お金が足りない、どうしよう・・・」
と不安になることもありますが、そういった変化につきまとう心配事を込みで新しいことを始めた自分を受け入れることが求められます。
⚪︎重要なのは、自分が少し頑張ることで引き受けれるリスクを見極めること
これまでの生活を大きく変えることは簡単ではありません。
重要なのは、自分が少し頑張ることで引き受けられるリスクを見極めることです。
例えば、『筋トレ』を始めた時、最初にやってくるのは「筋肉の痛み」や「疲労」などの抵抗です。トレーニング初期段階では体が新しい刺激に慣れようとしているため筋肉痛やだるさがついて回ります。しかし、その痛みを乗り越え、週に1回、2回と徐々に回数を増やし、継続してトレーニングを行うことで、筋肉は強くなります。すると以前はできなかったことができるようになり、1ヶ月後には50回できるようになる。こうした成長過程によって、体つきが変わるだけではなく、
「自分ならやればできる!」
「昨日より前に進んでる!」
というメンタルの強さや自信が育まれます。
これは、開業・起業・経営と似た考えです。
僭越ながら、私も事業を行っているとうまくいっている時もあれば、想定外のことが起きることもあります。
ただ、「見てきたこと・感じたこと・経験してきたことを活かし、1日1センチ前進する」ことを目標に日々事業を営んでおります。
以上、精神論に偏った内容になりますが、上記に挙げた必要な『行動』と『心構え』を基に、クリニック開業準備・経営の助けになれば幸いです。