小児科クリニック経営シリーズ まとめ ―― “治す×支える”で読み解く8つの視点
少子化が進む一方で、小児科クリニックに集まる相談や困りごとは、むしろ増え続けています。
「治す医療」と「支える医療」の両方が求められる時代に、小児科の経営をどのように考えていくのか。
本ページでは、全8回の「小児科クリニック経営シリーズ」を整理し、院長先生がご自身の“経営の軸”をつくるための視点をまとめました。
小児科クリニック経営シリーズ まとめ
― “治す×支える”で考える小児科経営の8つの視点
1. 小児科クリニック経営シリーズの全体像
本シリーズは、小児科クリニックの経営を 「治す」と「支える」 の両輪で捉え直すための8本の記事で構成しています。
各回のテーマは、次の流れでつながっています。
- 第1回: 社会・制度の変化から、小児科経営の前提を整理する
- 第2回: 理念を「器」にする、施設整備・空間設計の考え方
- 第3回: 継続支援・相談導線・ICTを含めたサービス提供の設計
- 第4回: 採用・育成・働きやすさ・定着支援という人材戦略
- 第5回: 小児科ならではのKPIと、数字の“見方”・収益設計
- 第6回: 他診療科・行政・学校とのネットワークづくり(地域連携設計)
- 第7回: 情報発信を「安心の可視化」として捉え直す視点
- 第8回: 2030年を見据えた、小児科の未来像と院長としての問い
すべてを順番に読んでいただくこともできますし、いまのご関心に近いテーマから読んでいただいても構いません。
以下では、各回の内容とポイントを簡単にご紹介します。
2. 各回のポイントと記事リンク
第1回|小児科クリニック経営のこれから ― 制度変化から読み解く“治す×支える”医療
診療報酬改定や少子化、支援ニーズの多様化など、小児科を取り巻く環境の変化を整理しながら、これからの小児科クリニックに求められる 「治す医療」と「支える医療」 の両輪を考える回です。
「制度の流れをどう経営の前提に置くか」「小児科が地域に果たす役割をどう位置づけるか」を整理したいときに役立ちます。
▶ 小児科経営シリーズ①|小児科クリニック経営のこれから――制度変化から読み解く“治す×支える”医療
第2回|理念を“器”にする施設整備の考え方
小児科クリニックの施設整備を「内装」や「デザイン」としてではなく、 理念を形にする“器づくり” として捉え直す回です。
動線設計、待合・診察室・処置室などの場づくりを通じて、「どんな子ども・家族に、どう過ごしてほしいのか」という考えを具体化していきます。
▶ 小児科経営シリーズ②|理念を“器”にする施設整備の考え方
第3回|サービス提供の設計 ― 継続支援・地域連携・ICT
風邪や感染症といった急性期対応だけでなく、発達・生活習慣・メンタルなど、 「支える医療」としてのサービスをどう設計するか に焦点を当てています。
継続支援の仕組みづくり、相談導線、ICTの活用などを通じて、子どもと家族の“日常”を支える小児科のあり方を整理します。
▶ 小児科経営シリーズ③|サービス提供の設計 ― 継続支援・地域連携・ICT
第4回|小児科クリニックの人材戦略 ― 採用・育成・働きやすさ・定着支援の考え方
サービスを支えるのは、スタッフ一人ひとりです。第4回では、 採用・育成・働きやすさ・定着 といった人材戦略を、小児科クリニックの現場感覚から整理しています。
「どんな人に来てほしいか」「どのように育ってほしいか」「無理のない体制で続けられるか」といった観点から、組織づくりを考える回です。
▶ 小児科経営シリーズ④|小児科クリニックの人材戦略 ― 採用・育成・働きやすさ・定着支援の考え方
第5回|小児科クリニックの“数字の見方”──経営を安定させるKPIと収益設計のポイント
小児科経営を考えるとき、「来院数」や「診療単価」だけでは見えてこない部分があります。 本回では、 継続率・相談件数・家庭単位での支援 など、小児科ならではのKPIの捉え方と、収益設計のポイントを整理しています。
「数字を見ること」を、単なる評価ではなく、 経営と理念のすり合わせ として活かす視点をお伝えしています。
▶ 小児科経営シリーズ⑤|小児科クリニックの“数字の見方”──経営を安定させるKPIと収益設計のポイント
第6回|小児科クリニックの地域連携設計──他診療科・行政とのつながりをどう整えるか
小児科は、一つの診療科だけで完結しません。耳鼻科・皮膚科・産婦人科・行政・学校などとの連携が不可欠です。
第6回では、こうした 地域連携の設計 を、「紹介」ではなく「共創」という視点から捉え直し、どのようにネットワークを整えていくかを考えます。
▶ 小児科経営シリーズ⑥|小児科クリニックの地域連携設計──他診療科・行政とのつながりをどう整えるか
第7回|情報発信は「安心の可視化」──誠実さを軸にした発信設計
情報発信は「集患のための広告」ではなく、 「地域の方にとっての安心を可視化する営み」 として捉えたい――その前提に立って、小児科クリニックの発信を設計する回です。
どんなトーンで、どの範囲まで、どのような頻度で発信するか。誠実さを軸にした発信の考え方を整理しています。
▶ 小児科経営シリーズ⑦|情報発信は「安心の可視化」──誠実さを軸にした発信設計
第8回(最終回)|2030年の小児科はどう変わるか ― 地域とともに歩む未来への視点
最終回では、2030年を一つの目安にしながら、小児科が 「子どもを治す場所」から「家族の未来を支える小さな社会装置」 へと変化していく姿を描いています。
制度や人口動態の変化を踏まえつつ、「院長としてどんな未来をつくりたいのか」という問いを整理する回です。
▶ 小児科クリニック経営シリーズ⑧(最終回)|2030年の小児科はどう変わるか ― 地域とともに歩む未来への視点
3. シリーズを通じて見えてくる“小児科経営の核心”
8本の記事を通じて、小児科クリニック経営の核となるポイントは、大きく次の3つに整理できます。
① 小児科は「治す」と「支える」の両輪で成り立つ
急性疾患への対応だけでなく、発達支援、生活習慣、家族の不安への寄り添いなど、 “支える医療” の比重が高まっています。
小児科の経営は、外来数や単価の増減だけでは語りにくくなっています。
どれだけ継続して関われたか、家族にとって相談の「拠り所」となれているか――そうした関係性の質が、クリニックの価値に直結していきます。
② 経営とは「関係性のデザイン」である
数字や制度は大切な要素ですが、それはあくまで結果です。
小児科クリニックにおける経営とは、 「子どもと家族にとって、どのような関係性を提供したいのか」 を言葉にし、それを施設・サービス・人材・数字・連携・発信に落とし込む営みだと考えています。
その意味で、経営は “関係性をデザインする仕事” と言い換えることもできます。
③ 地域とともに「育ちのネットワーク」をつくる
小児科は、一つの診療科だけで完結することが少ない分野です。
他診療科・行政・学校・福祉との連携を通じて、 地域全体で子どもの育ちを支えるネットワーク をつくることが求められています。
そのとき、小児科クリニックは“点”ではなく、“面”を形づくる一つの拠点となります。
こうした発想の転換が、これからの小児科経営の土台になっていきます。
4. シリーズをどこから読むか ― 読み進め方のヒント
すべてを順番に読む時間が取りづらい場合は、いま気になっているテーマから読んでいただいて構いません。
目的別に「入り口」となりやすい回を挙げると、次のようなイメージです。
- 制度やこれからの方向性を整理したいとき … 第1回
- これから開業・増築・改修を検討しているとき … 第2回
- サービスの幅や継続支援の設計に悩んでいるとき … 第3回
- スタッフ採用・定着・チームづくりで悩んでいるとき … 第4回
- 数字の見方やKPIを整理したいとき … 第5回
- 地域連携や他診療科との協力体制を見直したいとき … 第6回
- 情報発信・ホームページ・SNSの方針を考えたいとき … 第7回
- 2030年に向けて、自院の方向性を考えたいとき … 第8回
初めてお読みいただく先生には、
「第1回 → 第3回 → 第8回」 の順で全体像を掴んでいただき、そのうえで気になるテーマを深掘りしていただく、という読み方もおすすめです。
5. 最後に ― 小児科経営に必要なのは“正解”ではなく“納得解”
医療制度や人口構造は、これからも変化し続けます。
そのなかで、小児科クリニックの経営に「これが正解」という答えを見つけることは、現実的ではありません。
だからこそ大切なのは、院長先生ご自身が、 「自分はどんな未来をつくりたいのか」 を丁寧に言葉にし、納得感のある選択を積み重ねていくことだと考えています。
本シリーズが、そのための“考えを整理するきっかけ”になれば幸いです。
そして最後に、改めてこの問いをお届けします。
あなたのクリニックは、地域にどんな未来を残したいですか。
頭の中の“もやもや”を整理し、次の一歩を見つけたいときに
日々の診療や業務のなかで、「言葉にしづらい違和感」を抱える院長先生は少なくありません。
初回整理セッションでは、経営の前提となる“考え”を丁寧に言語化し、納得感のある方向性を一緒に見つけていきます。
即答よりも、「腑に落ちる」時間を大切にしています。まずは話すことから、整理がはじまります。
🗣️ 初回整理セッション(60分)
経営方針・組織づくり・診療体制・情報発信・人との関わり方など、幅広いテーマに対応。
“考えの整理”を通じて、先生の中にある答えを見つけていきます。
▶ 初回整理セッションを申し込む
▶ 「即答より、納得を。」──まえやまだ純商店の考え方はこちら