皮膚科経営シリーズ第3回|未経験者を戦力に変えるスタッフ育成術 ― 持続可能なチームづくりの視点から
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※スタッフ育成や役割設計の話は、皮膚科外来の診療構造や業務の前提と切り離せません。前提の整理については、第6回(前提整理編)をご覧ください。
第1回では「保険×自費の再構築」、第2回では「地域との連携」をテーマにしました。
シリーズ第3回の本稿では、“人を育てる”という経営テーマに焦点を当てます。
採用難の時代だからこそ、「未経験者をどう育て、チームとしてどう機能させるか」。その考え方と実践のヒントを整理します。
1.未経験者を採用するという選択
看護師・医療事務ともに採用が難しいなか、経験者だけに絞ると採用の幅が狭まります。
一方で、未経験者は柔軟で、固定観念にとらわれず、新しい発想を持ち込む存在でもあります。
接客業・販売業・美容業界など、異業種で培ったコミュニケーション力は、皮膚科診療における「共感力」や「説明力」に直結します。
また、理念や価値観を素直に吸収しやすく、クリニックらしさを体現できるスタッフへと育つポテンシャルもあります。
2.育成のポイントは「手順」より「背景理解」
マニュアルで「やり方」だけを伝える教育は、一見効率的に見えても定着しにくいものです。
大切なのは、「なぜこの対応が必要なのか」という背景を理解してもらうこと。
例えば、受付での一言や目線、スキンケア指導の説明には、それぞれ“意図”があります。
「患者が何に安心を感じるのか」「どうすれば信頼が生まれるのか」を共有しながら教えることで、考えて動けるスタッフが育ちます。
3.チームとして成長するための仕組みづくり
個々のスキルアップと同じくらい大切なのが、チーム全体の成長です。
朝礼・終礼・定期ミーティングなど、スタッフ同士が安心して意見を交わす場を持つことが、共通認識と信頼関係を育みます。
また、AI問診・自動精算・Web予約などのDXを活用し、人にしかできない仕事に集中できる環境を整えることも重要です。
仕組み化によって「業務効率」だけでなく、「働きやすさ」と「患者満足」を同時に高めることができます。
4.離職防止から“成長循環”へ
「辞めない仕組み」をつくることが目的になると、チームが守りに入り、停滞しやすくなります。
目指すべきは、採用 → 教育 → 信頼 → 自走 → 次の育成者へという“成長循環”。
先輩が後輩を教え、院長が方向性を示し、全員で目的を共有する。
この循環が回り出すと、人が入れ替わってもクリニックの文化が保たれます。
経営者自身も“教える人”ではなく、“共に学ぶリーダー”として関わることが鍵です。
5.まとめ ― 「人を増やす」ではなく「人を育てる」
皮膚科経営における採用の本質は、「人を増やす」ことではありません。
理念に共感し、学び合う文化を育てることが、持続可能なチームづくりの出発点です。
仕組みとして育成を経営に組み込むことで、患者・スタッフ・地域の“三方よし”を実現できます。
皮膚科クリニック経営シリーズ
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