正解を急がず、 クリニック経営で詰まりやすい論点を整理するために。 患者さんの視点も踏まえながら、 開業準備や日々の経営の「考える前提」を整える時間です。

クリニック開業・経営コラム

ベースアップ評価料まとめ|クリニック経営で整理しておきたい6つのポイント【2026年診療報酬改定】

本記事は2026年6月施行予定の制度をもとに整理しています。今後、厚生労働省から疑義解釈や事務連絡等が公表された場合は、内容を順次更新してまいります。

2024年度の診療報酬改定で創設されたベースアップ評価料は、医療従事者の賃上げを支えるための制度です。 ただ、クリニックの院長にとっては、制度の趣旨を知るだけでは足りません。

実際には、

  • そもそも算定すべきなのか
  • いつまでに届出すればよいのか
  • 患者負担はどう変わるのか
  • スタッフにはどう説明すればよいのか
  • 今後のクリニック経営とどうつなげて考えるのか

といった形で、制度理解だけでなく、判断・説明・経営整理まで含めて考える必要があります。

このページでは、ベースアップ評価料について、クリニック経営の視点から整理しておきたいポイントを6つに分けてまとめました。 気になるところから読み進めていただければと思います。

このページの使い方

まずは全体像を見ていただき、ご自身が今いちばん気になっているテーマの記事へ進んでください。 制度の背景から順番に読むこともできますし、「届出期限」「患者負担」「スタッフ説明」など、必要なところから読んでも大丈夫です。

ベースアップ評価料は「制度理解」だけでは足りない

ベースアップ評価料について検索すると、制度の仕組みや点数、届出方法などの情報は出てきます。 ただ、クリニック経営の現場では、それだけで判断が終わるわけではありません。

院長としては、 制度の内容を知った上で、 「自院でどう受け止めるか」 「患者さんやスタッフにどう説明するか」 「今後の体制づくりとどうつなげるか」 まで整理しておく必要があります。

とくにベースアップ評価料は、単なる点数の話ではなく、 賃上げ・人材確保・院内説明・経営の持続性とつながるテーマです。 そのため、単発の制度理解ではなく、複数の視点から整理しておくことが大切です。

このシリーズで整理している6つの視点

1.制度の背景

なぜベースアップ評価料が創設されたのか。 ここを理解しておくと、「単に新しい加算が増えた」という見方ではなく、今の医療提供体制の流れの中で制度を見ることができます。 背景から確認したい方は、 「ベースアップ評価料とは?制度の背景とクリニック経営の整理」 をご覧ください。

2.算定するかどうかの判断

制度があるからといって、すべてのクリニックが同じように考えればよいわけではありません。 算定するかどうかは、院内の状況や院長の考え方とも関わります。 判断に迷う場合は、 「ベースアップ評価料は算定すべき?|クリニック経営の判断をどう整理するか」 をご覧ください。

3.届出期限と判断のタイミング

ベースアップ評価料は、届出のタイミングによって算定開始時期が変わるため、制度の理解だけでなく、判断の時期も重要になります。 期限面を整理したい場合は、 「ベースアップ評価料はいつまで?届出期限とクリニック経営の判断を整理」 をご覧ください。

4.患者負担と説明

院長として気になるのが、患者さんの自己負担や説明の仕方です。 「患者負担がどの程度増えるのか」だけでなく、「どのように伝えるべきか」まで含めて考える必要があります。 その点は、 「ベースアップ評価料で患者負担は増える?患者負担・クリニック収入と説明ポイント」 で整理しています。

5.スタッフ説明

ベースアップ評価料はスタッフに関わる制度でもあるため、院内でどう説明するかは非常に重要です。 制度への期待や受け止め方のずれを防ぐ意味でも、説明の前提を整えておくことが大切です。 スタッフ説明については、 「ベースアップ評価料はスタッフにどう説明する?院長が整理しておきたいポイント」 をご覧ください。

6.今後のクリニック経営

ベースアップ評価料は、短期的な算定判断だけでなく、今後のクリニック経営をどう考えるかにもつながります。 賃上げや人材確保、役割の見直し、持続可能な体制づくりという視点から考えたい場合は、 「ベースアップ評価料から考えるクリニック経営|院長が整理しておきたいこと」 をご覧ください。

ベースアップ評価料をきっかけに、クリニックの考え方を整える

ベースアップ評価料は、単に「取る・取らない」を決めるだけの制度ではありません。 むしろ、院長が自院の体制や考え方を整理するきっかけになりやすい制度だと思います。

たとえば、

  • 今の体制で持続的に賃上げを考えられるか
  • 患者さんへの説明責任をどう果たすか
  • スタッフとどのような認識を共有していくか
  • 今後のクリニックの役割をどう考えるか

といった問いは、ベースアップ評価料に限らず、これからのクリニック経営全体につながっていきます。

このページが、ベースアップ評価料について単発で調べるだけで終わらず、 「自院としてどう整理するか」を考える入口になればうれしく思います。

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