紹介会社に頼る前に見直したい、求人票の書き方
「紹介会社の手数料が高い」「人が集まらない」「せっかく採用してもすぐ辞めてしまう」。
そんな声を多くの院長先生から伺いますが、実はその一因は求人票の書き方にあるかもしれません。
求人票は、応募者にとってクリニックの“第一印象”です。
どれだけ理念が立派でも、誇張や抽象的な表現が続くと、応募者の不安やギャップを生み、結果として定着率の低下にもつながります。
ここでは、よく見られる求人票の例と、具体的な改善の方向性を整理します。
理念だけが先行してしまう求人票
「最高のクリニックを目指す」「働きやすい職場です」といった言葉は前向きで魅力的です。
ただし応募者からすると「良いことばかり書いてある」と感じやすく、入職後に現実とのギャップが生じると早期離職の原因になります。
改善の方向性:
理念を伝えること自体は大切です。そのうえで、
「最高のクリニックを目指すために、月1回スタッフ全員で意見交換を行っています」
といった具体的な取り組みを添えると、誠実さと信頼感が生まれます。
「新しい」という言葉に根拠を添える
開業から数年経っているにもかかわらず「新しいクリニック」と表現すると、応募者は「実際はどうなのか?」と不信感を持つことがあります。
改善の方向性:
「○年に内装をリニューアルしました」「最新の電子カルテを導入しています」など、
“新しさ”の理由を具体的に書くことで、信頼につながります。
対象職種に合わない表現を避ける
看護師募集の求人票に「医療業界未経験可」とあると、資格を持つ応募者は戸惑うことがあります。
「本当に自分が歓迎されているのか」と不安になるのです。
改善の方向性:
「未経験の方には3か月間のOJTを用意」「経験者には処置や検査補助など即戦力としての役割を期待」など、
層に応じたメッセージを加えると、応募者は安心感を持てます。
福利厚生は“抽象語”より“現実の支援内容”を
「資格取得支援あり」という表現も、その中身が見えないと応募者には伝わりません。
せっかくの支援も、抽象的なままでは活用イメージが湧かないのです。
改善の方向性:
「医療事務管理士などの受験料をクリニックが負担」「資格取得に必要なセミナー参加を勤務扱いとし、交通費を支給」など、
具体的な制度設計を明示することで、「ここならスキルアップを応援してもらえる」と感じてもらえます。
まとめ
紹介会社の手数料を嘆く前に、まずは自院の求人票を丁寧に見直すことから始めてみませんか。
抽象的な理念や誇張よりも、現場の工夫や実態を具体的に書くことが、応募の質と定着を高めます。
求人票は、クリニックの理念や姿勢を最初に伝える“経営メッセージ”です。
誠実さと具体性を備えた言葉が、「ここで働きたい」と思う人材との出会いを生みます。
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