「人が辞めたから採用」ではうまくいかない|クリニック採用は“棚卸し”から始める
更新日:2025年12月1日
採用難・物価上昇・制度変更のなか、「人が来ない」「続かない」を乗り越えるには、人物像の明確化/人に頼りすぎない仕組み/毎日の安心感の三位一体が鍵です。この記事は、求人原稿から現場運用までを院長視点で“最短ルート”に整理しました。
この記事で分かること: ①合う人だけに届く求人の書き方/②仕組みと外部委託で“人にしかできない価値”へ集中する方法/③明日から始められる定着の工夫
1.「誰に来てほしいか」を先に決める(求人は“選ばれる”より“選ぶ”)
院長の頭の中では「こういう人が来てくれたら助かる」というイメージが明確なのに、求人票にはその情報が載っていないことがあります。すると、応募者の解釈に任せた“広すぎる入口”になり、ミスマッチが生まれやすくなります。
まずは、業務内容・求める経験・向かない傾向まで言語化し、それを求人票で丁寧に伝えることが大切です。
- 例)「受付・会計・電話応対が主業務。接客経験が活きます」
- 例)「黙々作業のみを希望する方は不向きです」
求人票は院内オペレーションの鏡です。採用後の“1日の流れ”を先につくり、その現実を求人票に記載することで定着しやすい採用が可能になります。
2.人に頼りすぎない仕組みをつくる(効率化×DX×外部委託)
「人が辞めたから、まず補充しよう」と考えがちですが、先に行うべきなのは業務の棚卸しです。
今の業務は本当に“人”で解決すべきか? それとも“仕組み”で解決できるのか? この見極めが採用の質を大きく左右します。
- 効率化:重複入力、紙運用、口頭依存の削減
- DX:Web予約・オンライン問診・AI電話・電子カルテ連携
- 外部委託:レセ支援・経理・採用広報など、院内で抱え込まない体制
目的は「人を減らす」ことではありません。 “人にしか出せない価値”に時間を振り向けられるようにすることです。 説明・気づき・患者への配慮といった、人が担うべき部分の質が上がります。
3.“今日もここで働ける”を積み重ねる(安心感の設計)
制度や仕組みを整えても、スタッフが「安心して働ける」と感じられなければ定着にはつながりません。鍵になるのは“毎日の小さな安心”です。
- 相談の近道:困ったときにすぐ頼れる“名指しの窓口”の明確化
- 声を拾う:週1回・5分のミニ共有(気づき/困りごと/改善ネタ)
- 見える方針:優先順位や注意すべき事例を院内マニュアルとして可視化 (電話応対・受付の言い回し例をまとめるだけでも、新人の安心が大きく変わります)
定着は“制度”ではなく、院内の日常で積み重なる安心感によって生まれます。
まとめ|採用は“入口”、定着は“毎日”
人物像を明確に伝える → 仕組みで支える → 安心感を日々積む。 この順番で、応募の質・教育コスト・離職率が同時に改善します。
次の一歩(30分でできます):
①求人票に「活きる経験/不向き」を1行追記
②受付~会計の標準所要時間をメモ化
③“相談の窓口”を院内掲示
頭の中の“もやもや”を整理し、次の一歩を見つけたいときに
日々の診療や業務のなかで、「言葉にしづらい違和感」を抱える院長先生は少なくありません。
初回整理セッションでは、経営の前提となる“考え”を丁寧に言語化し、納得感のある方向性を一緒に見つけていきます。
即答よりも、「腑に落ちる」時間を大切にしています。まずは話すことから、整理がはじまります。
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経営方針・組織づくり・診療体制・情報発信・人との関わり方など、幅広いテーマに対応。
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