クリニック開業・経営の伴走支援|まえやまだ純商店

クリニック開業・経営コラム

「正解を求める医師」と「正解のない経営」──伴走型支援が果たす役割





※本記事は、noteに掲載した内容を一部加筆のうえ再掲しています。note版はこちら




医師の方とお話ししていると、よく感じることがあります。それは、「正解を求める力が、ものすごく強い」ということです。医療の世界では、判断ひとつが命に関わります。正しい診断、正しい治療、正しい説明。その積み重ねが信頼をつくってきました。だからこそ、医師が「根拠」や「正しさ」を大切にするのは、職業的な必然だと思います。




一方で、クリニック経営や人材マネジメントの世界には、“正解”がありません。地域や患者層、スタッフ構成によって最適解は変わり、制度も人も流動的です。ある先生にとっての「正解」は、別の先生にとっての「不正解」になり得ます。この「正解のなさ」に、強い戸惑いを感じる先生も少なくありません。医学の世界では確かな理屈が通るのに、経営や組織の話になると、どうにも霧がかかる——そんな感覚です。




そのときに必要なのは、誰かが「これが答えです」と言い切ることではなく、一緒に考え、整理し、納得できる道を描くことだと思います。私が大切にしている「伴走型支援」は、まさにそこにあります。正解を押し付けず、相手の考えを引き出し、状況を一緒に整える。その過程で、先生ご自身の中にある“判断の軸”が明確になっていきます。そして、その軸が見えると、不確実な状況でも落ち着いて前に進めるようになります。




医療は「正確さ」、経営は「納得感」が支えです。どちらも大切で、どちらも人を生かす力になります。私が医師の方々と関わる中で強く感じるのは、「正解を探す力」を持つ人ほど、「正解のない世界を受け入れる勇気」もまた持っているということ。その勇気を支えるのが、私のような伴走者の役割なのだと思います。




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