正解を急がず、 クリニック経営で重なりやすい論点を整理するために。 患者さんの視点も踏まえながら、 開業準備や日々の経営で迷いやすい場面の前提を整える時間です。

クリニック開業・経営コラム

診療圏調査シリーズ|まとめページ

診療圏調査とは?クリニック開業判断に活かす6つの視点(シリーズまとめ)

クリニック開業準備や経営判断に欠かせないのが「診療圏調査」です。
まえやまだ純商店では、診療圏を6つの視点――需要・供給・競合・協業・数字と背景・役割――で整理しました。
本ページでは各回を一覧化しています。気になるテーマからお読みください。

なお、2026年度診療報酬改定では、外来医師過多区域での新規開業にあたり、 「地域で不足する医療機能の中で、どの機能を担うのか」がより明確に問われる仕組みが導入されます。
診療圏調査は「数が読めたら終わり」ではなく、地域での役割を現実の導線として成立させるための作業になってきています。

また、開業後に「思ったより患者さんが来ない」と感じることもあります。
実際の相談事例については、こちらの記事でも整理しています。
開業して数ヶ月、思ったより患者さんが来ないと感じたとき院長と整理した3つのこと【相談事例】

診療圏調査シリーズ記事一覧

  1. 診療圏調査シリーズ①:需要編
    地域がどんな医療を求めているのか。人口構成・将来人口・生活背景の視点から整理。
  2. 診療圏調査シリーズ②:供給編
    すでに提供されている医療(診療科・診療スタイル・強み)を把握し、立ち位置を明確化。
  3. 診療圏調査シリーズ③:競合編
    競合数の多寡に振り回されず、需要とのバランスや差別化(=役割と価値)の設計で判断する視点。
  4. 診療圏調査シリーズ④:協業編
    診診・病診連携、在宅・介護・福祉とのつながりで、地域で支え合う関係を築く。
  5. 診療圏調査シリーズ⑤:数字と背景編
    数字に理念・地域特性・ネットワークという背景を重ね、「三方よし」で意思決定へ。
  6. 診療圏調査シリーズ⑥:「役割」編(2026年改定の視点)
    外来医師過多区域の事前届出制度を踏まえ、「地域で何を引き受け、何をつなぐのか」を整理する。

※ 各記事の末尾にシリーズナビを設置しています。関心の高いテーマから読み進められます。

どう使うと、開業判断に活きるか

診療圏調査は「良い土地を当てる作業」ではなく、意思決定の前提を整える作業です。
ポイントは、数字(需要・供給・競合)を単体で見ず、協業と背景、そして役割まで重ねていくことです。

  • ①〜③:「数」と「構造」を把握する(需要/供給/競合)
  • ④:役割を成立させる導線をつくる(協業)
  • ⑤:理念・働き方・地域特性を重ねて判断する(数字と背景)
  • ⑥:地域での役割を言語化し、届出や導線の前提を整える(役割)

特に「競合が多くて迷う」「どこまで引き受けるべきかが決まらない」といった場面では、 ⑥の「役割」を起点に読み直すと整理が進みやすいはずです。

また、開業前の判断だけでなく、開業後に患者数や新患数の見え方で迷ったときにも、 需要・供給・役割をあらためて見直すことで、現状の整理がしやすくなることがあります。

おわりに

診療圏調査は数字を集める作業ではなく、先生のビジョンや地域ネットワークと重ね合わせてこそ力を発揮します。
また、開業準備の段階だけでなく、開業後も定期的に見直すことで、環境変化に応じた経営の微調整が可能になります。

数字の奥にある「背景」と、地域の中での「役割」を丁寧に重ねながら、先生らしい形の判断を見つけていきましょう。

📘 診療圏調査シリーズ

診療圏の数字を、開業判断(役割と導線)まで落とし込むために

診療圏の数字は読める。けれど、判断になると手が止まる。
その止まり方は、先生の能力不足ではなく、前提が多層になっているだけかもしれません。

開業準備・経営整理セッションでは、需要・供給・競合・協業の情報に、 先生の背景(理念・働き方)と、地域で担う役割を重ねながら、 「どこで、何を、どこまで引き受けるのか」を言語化していきます。

🗂️ 開業準備・経営整理セッション

診療圏分析の読み解き/役割の言語化/協業導線の整理/診療体制の方向性など、 開業前の意思決定に関わるテーマを整理します。

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