まえやまだ純商店
― 医師と共に描く持続可能な経営 ―

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小児科

⚪︎はじめに

 人口減少と少子高齢化が進む現在、小児科クリニックの経営は大きな変革期を迎えています。従来の「子どもの病気を診る」というモデルだけでは、持続的な成長は困難です。

 コンサルティングの現場で当社が提言するのは、小児科が「子どもの健康」を軸に、家族全体、さらには地域全体へと役割を広げていくことです。この変革を成功させるための経営戦略を提言します。

⚪︎超高齢社会で生き残るための3つの経営戦略

  1. ターゲット層の拡大: 子どもだけでなく、その親や祖父母世代もターゲットに加えることで、患者層を拡大します。予防接種や健康診断を通じて「かかりつけ医機能」を強化し、子育て中の親の健康相談にも応じることで、新たな収益機会を創出します。

  2. 多職種連携による収益機会の創出: 行政や保育施設との連携を深め、育児相談会や発達支援コンサルティングなどを通じて、専門性を活かした新しいサービスを提供します。これは、収益源の確保だけでなく、クリニックのブランド価値向上にもつながります。

  3. オンライン診療の戦略的活用: オンライン診療を導入することで、軽症患者への対応、感染リスクの低減、そしてスタッフの人的資源の有効活用を図ります。時間と場所に縛られない柔軟な診療体制は、忙しい子育て世代のニーズに応える重要なツールです。

これらの戦略を通じて、小児科クリニックは「子どもの病気を診る場所」から、「地域全体の健康と生活を支えるプラットフォーム」へと進化することが可能です。

⚪︎地域包括ケアシステムの「ハブ」となる

 今後、小児科クリニックは地域包括ケアシステムにおいて、重要な役割を担うことになります。

  • 「家庭医」機能の中核: 住民の健康データを一元管理し、病気の治療だけでなく、予防医療や福祉サービスへの橋渡しを行うことで、家族全体の健康を包括的に支えます。

  • 医療、福祉、教育をつなぐ「ハブ」: 診療で得た情報を関係機関と共有し、地域課題の解決に貢献します。

  • 「見守り役」としての安心感の提供: 子育て世代の孤立防止や、高齢者の一人暮らしの見守りを通じて、地域住民に安心感を提供し、クリニックの信頼性を高めます。

 これらの役割を担うことで、クリニックは地域にとって不可欠な存在となり、安定した経営を実現できます。

※『これからの小児科クリニック』について、医療従事者以外の方にもご理解していただける視点でコラムをnoteにて掲載しております。こちらも併せてご一読いただければ、幸いです。
超高齢化社会に向かう時代に考えたい。小児科クリニックに求められる新しい役割

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 当社は、こうした時代の変化に対応し、持続可能で無理なく続けられるクリニック経営モデルを、先生方と一緒に考え、実現をサポートします。

 「地域におけるクリニックの新たな役割をどう定めるか」「多職種連携のネットワークをどう構築するか」など、お気軽にご相談ください。