まえやまだ純商店
― 医師と共に描く持続可能な経営 ―

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内科

⚪︎時代が求める内科医の新たな役割:専門性と「つなぐ力」で経営を革新する

 超高齢社会の進展は、内科医の役割を大きく変えようとしています。従来の「風邪や腹痛を診る」という役割から、複数の慢性疾患を抱える患者さんの生活全体をサポートする「伴走者」へと、その役割は広がりつつあります。

 この変化は、地域医療構想の推進と相まって、これからのクリニック経営に新たな視点をもたらします。

⚪︎専門性と"つなぐ力"の両立が経営の鍵

 内科の専門分化が進む現代において、特定の専門領域を持つことはクリニックの強みとなります。しかし、それだけでは十分ではありません。患者さんが抱える複雑な健康課題に対応するためには、専門性を持ちつつ、看護師、薬剤師、管理栄養士、そして他の医療機関と連携する「つなぐ力」が不可欠です。

 この「つなぐ力」は、多剤服用などの課題を解決し、質の高い医療を提供すると同時に、地域の医療連携の中心となることで、クリニックの存在価値を高め、安定した経営基盤を築くことにつながります。

⚪︎「暮らしを支える医療」で地域に価値を創出する

 通院が困難な高齢者が増える中、内科クリニックが担うべき役割は、診療室の中だけにとどまりません。在宅医療や看取り、人生会議(ACP)などを通じて、「人生の最期まで見守る医療者」となることで、地域から必要とされる存在になります。

 これは、単なる地域貢献にとどまらず、クリニックの安定的な収益源を確保し、持続可能な経営を実現する上でも重要な戦略となります。

⚪︎デジタルとチームで実現する未来のクリニック経営

 「病気を診る」から「暮らしを支える」へとシフトするクリニック経営に対応するため、以下の3つの取り組みが有効です。

  1. 多職種連携モデルの導入: 看護師や管理栄養士などが連携する複合型クリニックは、患者さんの多様なニーズに応える新たな経営モデルです。

  2. デジタル化による業務効率化: デジタル問診や遠隔モニタリングを導入し、医師の負担を軽減しながら、患者さんとのコミュニケーションを深めます。

  3. 専門家による経営サポート: 複雑な時代に対応するため、外部の専門家と共に、クリニックの課題解決や将来のビジョンを明確にします。

 これからの時代を勝ち抜くためには、これまでの経験や専門性を活かしつつ、新たな役割と経営戦略を柔軟に取り入れることが求められます。


 ※『これからの内科クリニック』について、医療従事者以外の方にもご理解していただける視点でコラムをnoteにて掲載しております。こちらも併せてご一読いただければ、幸いです。
病気になる前から始める、内科クリニックとの上手な付き合い方

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当社が、時代の変化に対応するクリニック経営戦略を共に考え、あなたの「壁打ち相談相手」となります。「地域で求められるクリニックのビジョンをどう描くか」「多職種連携のモデルをどう構築するか」など、お気軽にご相談ください。