〜クリニック経営相談・開業準備相談〜
   まえやまだ純商店

これからの開業医に問われる“社会的意義”

⚪︎はじめに

「医者はどこでも自由に開業できる」という考えは、もはや過去のものになりつつあります。
地域医療構想が進む中、開業には「その地域が何を必要としているか」という視点が不可欠です。
本記事では、2025年7月24日に厚生労働省から提示された『第1回地域医療構想及び医療計画等に関する検討会 資料2』から見えてきた、これからの開業医に求められる3つの視点について解説していきます。

⚪︎「自由開業」に制度的ブレーキがかかる時代へ

・医師の偏在を是正するため、医師が過剰な都市部での新規開業は難しくなる可能性があります。

・地域医療構想に沿わない開業は、行政からの支援や補助金が受けられないリスクが高まります。

・これからは、「良い立地」だけでなく、「その地域に必要とされる医療かどうか」という社会的意義が問われるようになります。

⚪︎クリニック経営に求められる視点の変化

・今まで
→「立地」と「競合」に注目し、「地域住民にとって認知しやすい場所か」「近隣に競合になりうる同じ診療科目があるか」が重要でした。

・これから
→「地域の医療課題」に注目し、「この地域に何が足りないか」「開業が地域の健康にどう貢献できるか」を考える必要があります。

⚪︎今後、地域住民に求められる開業医に共通する姿勢

地域と向き合う姿勢: 開業前から自治体や近隣医療機関と関係を築くことで、地域に受け入れられる基盤を作ります。

地域包括ケアを意識した連携: たとえ単科であっても在宅訪問を取り入れたり、多職種との連携を重視したりすることが重要です。

自費と保険診療の両立: 地域医療への貢献と、持続的な経営を両立させるため、自費診療の活用も重要な戦略の一つです。

⚪︎結び・まとめ

自分の「やりたい医療」と地域に「必要な医療」をどうすり合わせ、持続可能なクリニックを築くか、このことを考え、行動に移すことが今後大切になってきます。

また、団塊ジュニア世代が高齢者になり、85歳以上の人口が大幅に増加する2040年に向けて地域の患者さんから求められるクリニックは、単に『病気を治す場所』ではなく、『地域全体で住民の暮らしを支える医療・介護の拠点』へと、その役割を大きく変えていく必要があります

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