クリニックホームページの新しい見られ方 ― AI Overviewで変わる検索の入口
2024年以降、Google検索の仕組みは大きく変わりつつあります。とくに、検索結果の画面上部に「AIによる要約(AI Overview)」が表示されるケースが増えてきました。検索者が入力したキーワードに応じて、GoogleのAIが複数のサイトから情報を抽出し、ひとつの答えとしてまとめて提示する仕組みです。
AI Overviewとは何か
これまでの検索では「順位の高いページをクリックして読む」という流れが一般的でした。しかしAI Overviewの登場により、検索者はまずGoogle自身が作成した要約を目にします。つまり、検索結果の“入口”がリンク一覧からAIのまとめへと移りつつあるのです。
たとえば「糖尿病 内科 ○○(地域名)」と検索した場合、治療法・生活習慣・初診の流れなど、複数サイトの内容が自動的に要約されて冒頭に表示されます。
ユーザーはその要約でおおよその情報を得られるため、クリックせずに満足してしまうケースも増えています。
クリニックにとっての影響
- リスク:AIの要約だけで検索者が満足し、ホームページに訪れない「ゼロクリック検索」が増える。
- チャンス:AI Overviewに自院ページの内容が引用されれば、「専門性が高く信頼できる情報源」として認識される。
つまり、AI Overviewは脅威でもあり、チャンスでもある存在です。
この変化を「よく分からないもの」として放置するのか、「患者さんとの新しい接点」として活かすのかが、これからの情報発信の分かれ道になります。
ホームページに求められる工夫
- 専門性を明確に示す:医師の経歴、専門分野、診療実績、学会活動などを具体的に記載し、信頼の根拠を明文化する。
- 患者の疑問に答える:「糖尿病の初期症状」「生活習慣でできること」「初診の流れ」など、検索者が実際に知りたいテーマを1ページずつ整理する。
- 地域性を打ち出す:「○○(地域名)で糖尿病治療をお考えの方へ」といった見出しで、診療科目と地域をセットに伝える。
- 正確で信頼できる根拠:診療ガイドラインや公的データを引用し、医師としての経験を加えることで説得力を高める。
これらは、AIによる要約の中では簡略化・省略されやすい部分です。だからこそ、「ホームページでしか伝えられない価値」を丁寧に整えることが、今後ますます重要になります。
まとめ
AI Overviewは、検索体験における新しい入口です。
引用されるかどうかは、単なる運ではなく「伝え方の設計」によって変わります。
クリニックのホームページを、診療案内の枠を超えた専門性・地域性・独自性の発信基地として育てていくことで、AIにも人にも選ばれやすい情報発信につながります。
次回:院長が今すぐ見直すべき“検索導線”|AI × SEO × MEOで患者の行動を設計するで、実践的な活用方法を解説します。
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