Googleアナリティクスとクリニックホームページの関係

「ホームページを作ったけれど、どのくらい見られているのか分からない」という声をよく聞きます。そんなときに役立つのがGoogleアナリティクス(GA4)です。
Googleアナリティクスは、Googleが無料で提供しているアクセス解析ツールで、
・何人が訪れているか(ユーザー数)
・どんな経路から来ているか(流入経路)
・どのページがよく読まれているか(人気ページ)
といった情報を数字で確認できます。つまり、ホームページの「効果」を感覚ではなくデータで把握できる道具です。
なぜ数字で見る必要があるのか
日々の診療で忙しいと、ホームページの成果を「なんとなく」で判断しがちです。しかし数字を見なければ、改善点は見えにくいままです。例えば「アクセスはあるが予約に繋がっていない」「情報ページは読まれているがトップページで離脱が多い」といった状況は、数字を通して初めて把握できます。
GA4で見るべき基本指標
- ユーザー数(訪問者数)
月間でどれくらいの人が訪れているかを確認します。少なくても「増減の傾向」を見ることが大切です。 - 流入経路(どこから来ているか)
検索(Organic)/直接入力(Direct)/リンク(Referral)/SNS(Social)など。SEOやMEO、SNS投稿など、どの導線が機能しているかの判断材料になります。 - 人気のページ(どこが読まれているか)
トップページより診療案内やお知らせが見られる場合もあります。「患者さんが知りたいこと」がどこにあるのかの手がかりになります。
数字をどう経営に活かすか
数字は「アクセスが少ない=意味がない」ではなく、「改善のチャンス」を教えてくれます。例えば、
- 検索流入が少ない → 診療科や地域に関する新たな情報追加や既存情報の修正で、検索意図に合う内容を整える
- Direct流入が多い → 名刺・看板・口コミなどオフライン施策が効いている可能性。連携してWeb上の導線も明確に
- 特定ページがよく読まれる → そのページに「予約・問い合わせ・アクセス」など次の行動につながる要素を配置
確認は月1回で十分
毎日細かく追う必要はありません。月1回、定点観測として「前月比どうか」を確認しましょう。また、新たな情報追加や修正の前後で数字の変化を見ると、改善の効果が分かります。
まとめ
Googleアナリティクス(GA4)は、クリニックが自院のホームページを客観的に見直し、改善の手がかりを得るためのシンプルな道具です。大切なのは数字に一喜一憂することではなく、次の改善につなげることです。
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