コロナ後でもやる価値がある?内覧会を再検討すべき理由と開催設計のコツ
感染症流行期を経て、クリニック開業時の「内覧会」は一時的に減少しました。SNSやホームページの発信が整い、わざわざイベントを開かなくても情報を届けられるようになった面もあります。
それでも、地域住民との信頼形成・スタッフの結束づくりという観点から、内覧会の価値はなお大きいと考えます。本記事では、なぜ今あらためて見直すべきか、そして負担を抑えながら効果を出す工夫を整理します。
第1章 なぜ内覧会が減ったのか
- 感染症流行期の自粛:集客イベント全般に慎重さが求められた。
- 準備負担の大きさ:開業準備と並行して動線・スタッフ配置・広報対応を整えるのは現実的に重い。
- オンラインの代替:HPやSNSで理念・設備・スタッフ紹介をある程度伝えられるようになった。
こうした要因が重なり、「やらない理由」が挙がりやすい状況が続いています。
第2章 それでも開催を再検討すべき理由
① 「体験」が安心感を一瞬で伝える
清潔感・静音性・匂い・光量・動線のわかりやすさなど、五感で得られる印象は来場時にしか伝えられません。受診前に「ここなら大丈夫そう」という一次安心が生まれます。
② 人柄の可視化で受診ハードルを下げる
院長・スタッフの短い挨拶や、来場者へのちょっとした声かけで雰囲気が伝わります。写真や文章だけでは届きにくい「人となり」が来場体験で補完されます。
③ 広告規制の影響を受けにくい
内覧会は“説明と体験”が中心。理念や診療方針、設備の使い方などを来場者の理解に合わせて丁寧に伝えられます。
④ スタッフ教育・最終動線チェックの場になる
開院直前の実地訓練として、受付~案内~質疑応答の流れを本番同様に試せます。連携ポイントや説明の粒度、待機場所などを最終確認できます。
第3章 効率的に行うための工夫
- 目的を3点に絞る:導線整備/基本説明(診療方針・設備)/役割分担。
- 短時間×2部制:午前・午後に各60〜90分程度の軽量開催。
- 予約制・小規模:混雑を避け、来場者1組あたりに丁寧な対応。
- 感染対策を明示:換気・消毒・人数制限・発熱時の参加見合わせなどを掲示で可視化。
- “医療型設計”で差別化:機器の体験(デモ)や5〜10分のミニセミナーで、理念と強みを印象づける。
「何をしないか」を先に決めておくと、準備の迷いが減り、疲弊を防げます。
第4章 完璧を求めすぎない ― 本来の目的を忘れない
内覧会を「完璧にやろう」と意識しすぎるほど、スタッフ全体が疲れやすくなります。いちばん大切なのは、来場者が「ここなら相談できる」と感じて帰ること。
院長・スタッフ自身が理念を再確認し、来場者が貴重な時間を割いて来てくれたことに感謝し、一人ひとりに安心を持ち帰っていただく――その姿勢が十分な価値になります。
第5章 まとめ ― 「地域に開く初日」をどうつくるか
減少傾向にあるとはいえ、内覧会は地域とつながる「体験の初日」です。
・必須3点に集中 ・短時間開催 ・医療体験中心で再設計
これらを軸にすれば、負担を抑えつつ、安心と信頼を丁寧に届けられます。
内覧会のあり方を見直すことは、単にイベントの再開ではなく、「自院の理念をどう伝えるか」を考える時間でもあります。
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