開業準備と並行して内覧会を行うコツ
開業準備の終盤は、資金調達・機器の納入・スタッフ研修など、多くのタスクが重なります。その中で「内覧会」まで並行して進めるのは、院長先生にとって大きな負担です。
しかし、内覧会は単なるイベントではなく、地域の方々へ「これからこの地域で診ていく」ことを伝える大切な機会でもあります。本記事では、開業準備と並行しても無理なく内覧会を成功させるための考え方と工夫を整理しました。
内覧会の目的を整理する ― 宣伝ではなく“ご挨拶の場”として
内覧会というと、「集患のためのイベント」というイメージを持たれがちです。もちろん、認知度を高める効果もありますが、真の目的はそこではありません。
「地域への第一印象をつくること」が、内覧会の本質です。来場者に「このクリニックなら安心して通えそう」と感じていただけるかどうか。それが、今後の信頼づくりの土台になります。
そのため、完璧な演出よりも「温かさ」「丁寧さ」「誠実さ」が何より大切です。
よくあるつまずき ― 院長が抱え込みすぎてしまう
内覧会準備では、院長先生がすべてを背負い込んでしまうケースが少なくありません。粗品の準備、案内表示、受付配置など細かな決定事項が多く、「自分でやらなければ」と思い詰めてしまうのです。
結果として、直前に疲れが出たり、開院後にエネルギーが続かなくなることも。まずは、院長は「全体の方向性を決める人」と位置づけ、実務はスタッフや外部業者に任せる意識が重要です。
負担を減らして成功させる5つの工夫
① 全てを抱え込まない
「院長が決めるべきこと」と「任せられること」を分けましょう。開院日・メッセージ方針などは院長の判断で。粗品や受付対応などはスタッフ主導で進めても問題ありません。
② 優先順位を明確にする
すべてを完璧に整える必要はありません。以下の3点を最優先とすれば十分です。
- 導線の整備(清掃・案内表示など)
- 基本情報の共有(診療科・診療時間・開院日)
- スタッフの役割分担と声かけのルール
そのほかの演出や装飾は「できれば実施」で構いません。
③ スタッフとリハーサルを行う
前日に10〜15分で構いません。受付の流れや質問対応の想定を共有しておくと、当日の安心感が大きく変わります。
④ 開催時間を無理なく設定する
1日中開催する必要はありません。午前・午後に2〜3時間ずつなど、集中できる時間帯に区切ることで、スタッフの負担を軽減できます。
⑤ 完璧を求めすぎない
多少の不手際があっても問題ありません。来場者が感じ取るのは「整っていること」よりも「誠実に対応してくれたこと」です。開業前の慌ただしい時期だからこそ、“安心感を届ける場”としての姿勢を大切にしましょう。
まとめ ― 内覧会は「診療前の第一印象」
開業準備と内覧会の両立は確かに大変です。しかし、内覧会はクリニックと地域をつなぐ最初の対話の場でもあります。
来場者が足を運んでくれたことに感謝し、安心感と誠実さで応える。
その気持ちこそが、開院後の信頼につながっていきます。
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