クリニックのホームページは、患者さんにとって「第一印象」を決める大切な窓口です。 診療時間やアクセスといった基本情報が分かりにくいだけで、受診をためらう方は少なくありません。 実際、「診療時間が載っていない」「駐車場の有無が分からない」などの理由で他院を選ぶケースもあります。
患者さんが本当に知りたいこと
患者さんが知りたいのはシンプルですが、具体的です。
- 診療時間・休診日・受付時間
- アクセス方法(駐車場・公共交通機関)
- 診療科目と具体的な症状例
- 初診時の流れ(持ち物・受付方法)
- 費用の目安(例:内科初診で○○円程度)
- 院内の雰囲気(写真)
- 最新情報(予防接種・臨時休診など)
これらが整理されて掲載されていると、患者さんは安心して受診を決められます。
医療用語の壁
医療者にとって当たり前の言葉も、患者さんにとっては理解が難しいことがあります。 「特定健診」「高齢者肺炎球菌ワクチン」など専門用語ばかり並ぶと、 「自分に関係あるのかどうか」が判断できません。 「40歳以上の方が対象の健康診断」「肺炎を防ぐ予防接種」など、 生活の言葉に置き換える工夫が求められます。
費用の目安を示す意義
すべての金額を細かく提示する必要はありませんが、 「初診でおおよそ○○円〜○○円程度(3割負担の場合)」といった目安を載せるだけで安心感は高まります。 「金額が分からないから受診をためらう」という不安を取り除くことは患者サービスの一環であり、 結果的に受診につながります。
経営の視点から
ホームページは単なる情報発信ではなく、クリニック経営における重要な戦略ツールです。
- 分かりやすい情報 → 安心感 → 来院につながる
- 更新されている情報 → 信頼感 → 通院継続につながる
- 写真や雰囲気 → 安心感 → 選ばれる理由になる
定期的に「患者目線で分かりやすいか」を点検し、必要に応じて改善していきましょう。
サポートのご案内
診療の質の向上と同じように、患者さんが安心して受診できる環境づくりは欠かせません。 ただ、日々の診療に追われる中で、院内導線やホームページ、掲示物といった“患者さんの視点”を見直す機会は限られがちです。
まえやまだ純商店では、こうした患者体験の改善を経営に結びつける伴走支援を行っています。初回は無料相談を承っています。
- ホームページや院内環境の改善を検討している
- 患者さんの安心感を高めたい
- 経営上の工夫について相談したい
といったご関心をお持ちの先生は、ぜひお気軽にご利用ください。
小さな改善の積み重ねが、地域に信頼されるクリニックづくりにつながります。