院内掲示は多ければ良い?伝わる情報整理のすすめ

待合室や受付周りに掲示物が溢れているクリニックをよく見かけます。予防接種のお知らせ、感染症対策、保険証の提示依頼、健康啓発ポスター…。どれも重要ですが、掲示が多すぎると患者さんは「結局どれを読めばいいのか分からない」と感じてしまいます。
情報が届かない原因
- 掲示の数が多すぎて、重要な情報が埋もれる
- 専門用語が多く、患者さんが理解できない
- 小さな文字がびっしりで、読む気をなくす
結果として「伝えるために掲示しているのに、伝わらない」という逆効果に陥ります。
情報整理のポイント
掲示を効果的に活用するには、整理と工夫が必要です。
- 優先順位を決める:季節に応じて必要な情報だけを掲示
- やさしい言葉に置き換える:「特定健診」ではなく「40歳以上の方が対象の健康診断」
- 視覚的に伝える:写真やアイコンを使って一目で分かるようにする
例えばインフルエンザ予防接種の案内を掲示する場合、「対象年齢・料金・予約方法」の3点を大きな文字とイラストで示すと、患者さんはすぐ理解できます。
掲示が与える印象
- 整理された掲示 → 「きちんと管理されている」印象 → 信頼感
- 雑然とした掲示 → 「管理が行き届いていない」印象 → 不信感
患者さんは無意識のうちに、掲示からクリニック全体を評価しています。
経営的な意味
掲示は広告ではありませんが、患者さんへの情報提供=クリニックのブランディングに直結します。「必要な情報を、分かりやすく、タイムリーに伝える」ことは、経営の一部です。掲示が整理されているクリニックは、患者さんからの信頼を得やすく、再来院や口コミにもつながります。
まとめ
- 案内 → 患者体験を向上させ、再来率アップにつながる
- ホームページ → 第一印象を決め、集患に直結する
- 院内掲示 → 信頼感を生み、クリニックの姿勢を示す
どれも「患者目線に立つこと」が出発点です。経営を持続させるためには、医療の質だけでなく、患者体験をどう設計するかが重要な時代になっています。
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