内定を出したあとが本当の勝負──“初日まで”のフォローで定着が変わる
“内定を出したあと”こそが採用の勝負どころです。
経営者はひと息つく一方で、採用予定者の心の中には「本当にここで大丈夫だろうか」という新たな不安が生まれます。
この「内定から入職初日まで」の期間は、見えづらいものの離職リスクが潜む時間です。適切な 採用フォローを怠ると、内定辞退や早期離職につながることも少なくありません。
採用の成功とは、内定を出すことではなく「入職して定着すること」。
そのためにも、採用予定者が感じやすい不安と、その解消のための具体的な工夫を整理してみましょう。
1.「本当に歓迎されているのか」という不安
内定をもらっても、「自分は本当に必要とされているのだろうか」と感じる人は多いものです。
経営者やスタッフが「ぜひ一緒に働きたいと思っています」「準備を進めています」といった言葉を伝えるだけでも、採用予定者の安心感は大きく変わります。
(例)院長「◯◯さんの参加をスタッフ全員が楽しみにしています。初日の案内役も決めました。」
小さな一言が、初日の緊張を和らげるきっかけになります。
2.入職初日のイメージが持てない不安
「どんな服装で行けばいいのか」「初日は何をするのか」――初日の流れが見えないと、人は不安になります。
例として、「午前はオリエンテーション、午後は診療見学と簡単な実習を予定しています」と事前に伝えるだけでも、安心して初日を迎えることができます。
スケジュールや持ち物の案内は、思いやりのある組織文化を示すサインでもあります。
3.「職場に馴染めるだろうか」という不安
新しい環境に入るとき、誰しも「人間関係」への不安を抱きます。
既存スタッフへも事前に共有し、初日に「新しい仲間」として紹介することが大切です。
また、初日は誰か一人を「案内役」にするだけで、孤立感を防ぐことができます。
「歓迎されている」と感じられる体験は、早期定着の大きな土台になります。
4.「仕事を覚えられるだろうか」という不安
「最初から完璧を求められるのでは」と身構える人も少なくありません。
「最初の1か月はサポートがあります」「できるところから少しずつ覚えていきましょう」と伝えることで、学びへの前向きさが生まれます。
“スピードより安心”を重視した育成設計は、採用戦略そのものの質を高めます。
5.フォローがないことで不安が膨らむ
内定後に連絡が途絶えると、採用予定者は「忘れられているのでは」と感じてしまいます。
勤務開始までの間に、一度でも連絡を入れることが重要です。
「準備は順調ですか?」「体調など困っていることはありませんか?」といった一言で十分。
電話やメールだけでなく、LINEなどで短く声をかけるのも効果的です。
- 歓迎メッセージ+案内役の指名を完了(内定辞退防止の第一歩)
- 初日のスケジュール・持ち物・服装・到着時間を共有
- 研修方針(最初の1か月の習熟ペース)を文面で明示
- スタッフ全員へ新メンバー情報を共有(呼称・役割・当日の導線)
- 前日リマインド(連絡手段・緊急時の対応)を送付
まとめ|「内定から初日まで」は採用活動の仕上げ
内定後から入職初日までのフォローは、採用の最終工程です。
次の5つを意識することで、採用予定者の不安を大きく減らし、内定辞退や早期離職を防ぐことができます。
- 歓迎のメッセージを必ず伝える
- 入職初日の流れを事前に案内する
- スタッフ紹介と案内役を設定する
- 育成ペースを明示し、安心感を与える
- 入職までに一度はフォロー連絡を入れる
採用活動の本当のゴールは「内定」ではなく、「この職場で働き続けたい」と感じてもらうこと。
そのためにも、“内定から初日まで”の時間を経営の一部として設計する視点が欠かせません。
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