開業や経営の“もやもや”を整理し、納得して進むために。 ――医師の考えに伴走する、対話型の経営支援。

クリニック開業・経営コラム

スタッフが定着しない時代に、“仕組みで支える”クリニック経営とは


人手不足や働き方改革を背景に、“人材×DX×仕組み”で続ける経営のヒントを整理しました。




「スタッフが定着しない」「忙しさが限界に近い」──そんな声を耳にする機会が増えています。
少子高齢化による労働人口の減少、他産業との競合、そして診療報酬の伸び悩み。
こうした環境変化のなかで、“人に依存しすぎない運営”をどう設計するかが問われています。


これからの時代、クリニック経営の軸は「採用」でも「定着」でもなく、
人材×DX×仕組みによる“持続可能な体制づくり”です。




1. 「定着」だけでは支えきれない時代


もちろん、スタッフの定着は重要です。
しかし、次のような現実を前に「定着だけ」で経営を支えるのは難しくなっています。



  • 医療業界全体で離職率が高止まりしている

  • 結婚・出産・介護など、ライフイベントによる退職が避けられない

  • 金銭的インセンティブだけでは長期的な定着につながりにくい


つまり、“辞めない人を増やす”ことよりも、“誰かが辞めても回る仕組みを持つ”ことが、これからの安定経営には欠かせません。




2. DXと仕組み化で「人が減っても止まらない」体制をつくる


少人数でも回るクリニックを実現するためには、業務の効率化と再設計が必要です。
その鍵となるのが、DX(デジタル化)と仕組み化です。


DXの具体的な活用例



  • Web予約・Web問診:電話応対や受付作業を削減し、スタッフの負担を軽減

  • AI電話・自動応答:よくある問い合わせを自動処理し、対応漏れを防止

  • 電子カルテ・会計連携:事務作業の二度手間を削減し、ミスの少ない運用へ


仕組み化のポイント



  • 院内掲示・Web情報を整備し、同じ質問を減らす

  • 清掃・広報など医療行為以外の業務は外部委託で分散

  • 複数業務を兼務できるよう、教育と役割分担を明確化


これらは単なる効率化ではなく、“人が辞めても回る仕組み”を整える経営戦略です。
私自身、支援の現場でこの視点を持つクリニックほど、チーム全体の安心感が高いと感じます。




3. 経営者としての「投資」の視点を持つ


人件費やシステム導入費を“コスト”とだけ見ると、改善は進みません。
経営を続けるためには、「人材」と「仕組み」への投資という発想が欠かせません。



  • 採用・教育への投資:離職を防ぎ、安定した現場をつくる

  • DX・仕組みへの投資:人材不足でも止まらない体制を構築

  • 中長期で回収を見据える:「今の負担」ではなく「3年後の安定」で判断する


この「人材×DX×仕組み」の掛け合わせが、持続可能なクリニック経営の基盤になります。




まとめ|“人を増やす”より、“仕組みで支える”経営へ


採用や定着の工夫は大切です。
ただ、それだけに依存すると、環境変化の波に翻弄されてしまいます。
これからのクリニックに求められるのは、「仕組みで人を支える」経営です。


「人材×DX×仕組み」を意識することで、少人数でも続けられる診療体制が実現します。
それは同時に、スタッフが安心して働き、患者に安心を届けるための土台でもあります。



現場で感じる“人の課題”に、正解はありません。
だからこそ、一度立ち止まって「どう続けたいか」を言葉にしてみる時間が大切です。





頭の中の“もやもや”を整理し、次の一歩を見つけたいときに


日々の診療や業務のなかで、「言葉にしづらい違和感」を抱える院長先生は少なくありません。
初回整理セッションでは、経営の前提となる“考え”を丁寧に言語化し、納得感のある方向性を一緒に見つけていきます。


即答よりも、「腑に落ちる」時間を大切にしています。まずは話すことから、整理がはじまります。



🗣️ 初回整理セッション(60分)


経営方針・組織づくり・診療体制・情報発信・人との関わり方など、幅広いテーマに対応。
“考えの整理”を通じて、先生の中にある答えを見つけていきます。


▶ 初回整理セッションを申し込む

初回整理セッションの詳細はこちら



「即答より、納得を。」──まえやまだ純商店の考え方はこちら





関連記事




記事一覧