医師の“考えを整理する時間”をつくる|治す医療から、治し支える医療へ

クリニック開業・経営コラム

開業医と勤務医のちがい|どちらも尊い選択、その判断軸を整理する




勤務医を続けるか、開業するか──。 どちらの道にも価値があり、どちらも患者さんに貢献する尊い選択です。 本記事では「どちらを選ぶか」ではなく、自分に合った判断軸を見つけるための視点を整理します。




1.勤務医と開業医のちがいは「責任の範囲」


勤務医は診療に専念できる一方で、開業医は医療と経営の両輪を担います。 どちらが優れているという話ではなく、求められる役割の広さが違うだけです。




  • 勤務医:診療の深さを追求し、医療技術で貢献する。

  • 開業医:地域とのつながりを築き、仕組みで医療を支える。



どちらの立場でも、「自分がどんな医療を届けたいか」を明確にできるかが要になります。




2.開業を考えるなら決めたい「3つの軸」


開業を目指す場合、まず考えたいのは外装や機器ではなく、医療の中身と方向性です。



  • 医療の軸:誰に・どんな価値を届けたいのか(患者層・専門性・診療時間)

  • 組織の軸:どんなチームをつくりたいか(役割・教育・共有ルール)

  • 収益の軸:経営を支える仕組みをどう設計するか(慢性疾患・検査・健診など)


この3軸を明確にしておくと、ブレのない判断ができます。




3.開業準備で見落とされがちなポイント



  • 「内装や機器」から着手する:人と導線が後回しになる。

  • 採用基準が曖昧:チームづくりが属人的になり、離職率が上がる。

  • 収益構造が単線:季節要因で波が生じ、安定しにくい。


診療・人・数字を連動して設計することが、安定経営の第一歩です。




4.選択が行動に変わる瞬間


「自分にはどちらが合うか」を考えるとき、 一番大切なのは理想を現実に落とす設計です。



例:「患者と長く向き合いたい」なら、予約枠と説明プロセスを工夫する。
「働きやすい職場を作りたい」なら、役割分担と面談設計から始める。



小さな設計の積み重ねが、未来の「納得できる働き方」につながります。





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