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クリニック開業・経営コラム

医療機器の見積もりで後悔しないために|価格・保守・情報の整理術


医療機器の導入は、クリニック経営の中でも判断要素が多いテーマです。
価格や仕様だけを比べて決めてしまうと、思わぬ維持費やサポート面の問題が後から浮かび上がることもあります。
本記事では、「価格交渉」と「情報収集」の両面から、後悔しない医療機器選定の考え方を整理します。


1.価格比較だけにとらわれないために


見積もりを取る際、多くの院長先生が「どこが一番安いか」を基準に考えます。もちろん価格は大切ですが、それだけに注目してしまうと、 保守費・消耗品・サポート体制といった“見えにくいコスト”を見落とす危険があります。
医療機器は「導入して終わり」ではなく、継続的に使い続ける設備。だからこそ、総額で比較する姿勢が欠かせません。


2.トータルコストで見る:見積もりの整理ポイント


比較する際は、必ず以下の3点を同じ表にまとめて確認してみましょう。



  • ① 本体価格(初期導入費)

  • ② 消耗品・交換部品の単価

  • ③ 保守・メンテナンス契約料


この「3点セット」で見積もりを並べてみると、安く見えた機器が実は維持費で逆転していることも少なくありません。 単年ではなく、3〜5年スパンでの総コストを把握することが、経営判断の精度を高めます。


3.“生きた情報”をどう集めるか


交渉の現場で大きな差になるのは、数字そのものよりも「情報の鮮度」です。
どのメーカーが今期どこまで値引きできるのか、どんな機器が他院で採用されているのか──こうした“生きた情報”を持っていると、 同じ価格交渉でも話の進み方がまったく変わります。


勤務先や以前の取引先の担当者に早めに声をかけたり、展示会や業界セミナーに足を運んだりすることで、 「いま何が起きているか」を掴むことができます。
情報は待っていても来ません。自ら取りに行く姿勢が、結果的に有利な条件を引き出します。


4.関係づくりが交渉を強くする


価格交渉は“勝ち負け”ではなく、“関係づくり”の一部です。
相手を値切るだけでなく、自院の方針や運用方針を共有し、互いに理解を深めることで、信頼関係が生まれます。
信頼があると、後日のトラブル対応や情報提供のスピードが格段に違ってきます。


5.まとめ:判断の軸を「価格」から「情報力」へ


物価上昇や人件費高騰など、医療機器の価格交渉の余地は以前より小さくなっています。
だからこそ、「価格で勝つ」より「情報で備える」という視点が重要です。
経営判断に必要なのは、安さではなく“納得感”──つまり、自分の判断を説明できる根拠です。


その根拠を支えるのが、「価格・保守・情報」の3点を整理する力。
一見テクニカルなテーマに見えて、実は“考えの整理”そのものなのです。


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